ストーリー
「こうたくん、しょうたくん、ひさしぶり!」
「お!ひさしぶり!」
「よー!元気にしてた?」
おばあちゃんちに帰省した僕は、翌朝さっそくこうたくんの家に遊びに行った。
すると、先に来ていたしょうたくんと一緒に出掛ける準備をしているようだった。
「もちろん!ところでたくさん荷物があるみたいだけど、こうたくん、何の準備をしてるの?」
「今日どこに行くか分かったら教えてあげる~。」
「ちゃんとわかってるよ、“瀬戸内”でしょ?」
「すごい、手紙の謎の答え分かったんだ!」
「まあね、後半は難しくておかあさんの力も借りたんだけどね。でもよくあんな謎が作れたね。」
「せっかく手紙を出すならおもしろい物にしたいと思ったからね。」
「俺も一緒に考えたんだぜ~!」
“こうたくんからの手紙”は、こうたくんがしょうたくんと2人で作ってくれたみたいだ。
「よし!準備できたよ!」
背中には大きなリュックサック、肩からはクーラーボックスを斜めにかけたこうたくんが立ち上がった。
「もしかしてこれからすることって、釣り?」
「うん、去年から初めて、いつか3人でしたいなって思ってたんだよ。」
「でも僕やったことないよ?」
「大丈夫だって、こうたと俺が教えてあげるからさ!」
去年と変わらない2人だけど、さらに元気さが増してる気がする。
「よっしゃ、いこうか!」
僕も荷物を持って、去年よりも日に焼けた2人の後を追いかけていった。
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